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幸せとは??映画『マトリックス』感想。

映画「マトリックス」を見ました。

1999年公開なので、もう20年以上前の作品です。

当時、体を反らせて銃をよけるシーンを学校でみんな真似してたのが懐かしい。。

 

映画のストーリーは、主人公が現実と思っていた世界は実はコンピューターが作った仮想現実で、本当の世界はコンピューターに支配された荒廃した世界。仮想現実から目覚めた主人公は、仲間たちと一緒にコンピューターと戦う!!というもの。

 

昔見たときは、先進的なアクションシーンとキアヌリーブスのカッコ良さしか記憶になかったのですが、改めて見るとすごく哲学的な作品で、色々思うことがありました。

 

特に、「幸せ」について深く考えさせられました。

 

ストーリーの中で、仲間の一人がコンピューターと取引をして人間側を裏切るシーンがあります。

その裏切者は、荒廃した現実世界でこれ以上生きるのに耐えられず、仮想現実の世界に戻してもらうことをコンピューターに頼み、引き換えにコンピューター側のスパイになります。

 

このシーン、めっちゃ気持ちわかるな~と思って見てました。

現実世界は太陽の光もない荒れ果てたところで、娯楽も美味しい食事もなく、常に敵の脅威にさらされてる。

その一方、仮想現実の世界はまさに今私たちが生きている世界と同じく、快適で、娯楽も美味しい食事もある平和な世界。

 

どっちが幸せか?どっちで生きたいか?と言われると、私も仮想現実の世界を選ぶと思います。

リアルじゃないとしても、自分が気づかない限りそれはリアルです。

 

じゃあ、映画じゃなくて今私が生きている世界が仮想現実じゃない証拠はあるのか?

そう考えると、すごく哲学的なテーマになりますね。。。

 

印象的だったのが、この裏切者が仮想現実の世界に戻るにあたり、自分の設定をコンピューターにリクエストするシーンです。

有名人にしてくれ!お金持ちにしてくれ!と要求します。

 

仮想現実の世界は全てコンピューターでプログラムされてるので、実際の自分と関係なく、有名人だろうとお金持ちだろうと好きなように設定できるんでしょうね。

 

ここでふと思ったのが、私が同じように仮想現実世界での理想の自分をリクエストできるとして、どんな要求するだろうか?ということです。

 

仮想現実の世界で幸せに生きたい!と思ったところで、具体的に「自分の幸せ」が何なのか分からないと設定のしようがありません。

「自分の幸せ設定」について、ちょっと頭の体操で考えてみました。

 

コンピュータープログラムしてもらうだけなので、何の制約もありません。

住む場所、職業、人種、ルックス、地位、何でもアリです。

 

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あれ、何も思い浮かばない。

どうしよう。。。。

 

 

とりあえず、公務員にはなりたくない。

じゃあ何になりたいのか?

無職は嫌だけど、医者とか弁護士とか大変そうだし、有名人とかも興味ない。

 

住む場所は?南国のリゾート地っぽいとこがいいけど、それってどこ??

 

せめて仮想現実世界では美人になりたいけど、どんな美人がいいのか?石原さとみ系?綾瀬はるか系?

 

現実世界で独身だから結婚して子供が欲しいかも?でも一人の方が好きだしな、、、

 

 

こんな風に自分の幸せについて考えてみると、よく分からないのが正直なところでした。

普段は弁護士とか医者は手に職があってうらやましいなーと思ってるのに、じゃあ自分がなりたいかと言われるとなんか違う気がします。

海外旅行に行ったとき、こんなとこに住みたいなーと思ったけど、実際そうでもないかもしれないし。

結局、今の自分が一番なんじゃないか!?とさえ思ったりします。

 

常日頃から心穏やかに幸せに生きる方法を探しているのですが、何の制約もない仮想現実の世界ですら自分の幸せを思い描けないのか、と思ってしまいました。

 

 

もう一つ印象に残ってるシーンが、コンピューターが最初に仮想現実を作った時の話です。

最初にとても理想的な世界を作ったけど、失敗してしまった。人間はある程度の苦痛がないと幸せを感じられず、理想的すぎるとうまくいかない。試行錯誤の結果、今の私たちが生きている世界のような仮想現実が出来上がった、とのこと。(この辺うろ覚えなので実際は違うかも知れません。。)

 

このくだり、すごくしっくりきました。

というのも、仮想現実の世界でも主人公が遅刻して上司に怒られたり、ホームレスがいたりする描写があるんですが、どうせ仮想なんだから遅刻とかホームレスとかいないもっといい世界にすればいいのに、と思ったりします。

 

でも、それじゃダメなんですね。。。

嫌なことがあるからいいこともあって、その分幸せを感じられるのかもしれません。

 

金曜の夜がすごく幸せなのは、辛い月~木曜があるからです。

私は飲み会が苦手ですが、金曜なら行ってもいいなと思ったりします。

セミリタイアすると曜日感覚がなくなるそうですが、この金曜の夜の幸せも感じないのかもしれません。

 

そう考えると、嫌な仕事も私の幸せのため?なのかもしれません。

私は仕事が嫌になると「あーセミリタイアしたい!」ってすぐ思うのですが、実際セミリタイアして毎日やることが無くなると、逆に不安で不幸になる気もします。。

 

人間はある程度の苦痛がないと幸せを感じらない。

私的に結構刺さるシーンでした。

 

 

久しぶりに「マトリックス」を見て、幸せについてすごく考えさせられました。

昔見た時とは全然感想が違いました。

コロナで家に居る時間が多いので、昔の映画を見て、昔と違った感想をじっくり味わってみるのも楽しいかもしれません😃

 

 

私は最近客観力を鍛える方法を実践しているのですが、客観力がつくとすごく映画を楽しめるようになります。今回も客観力を鍛えてなかったら、キアヌリーブスカッコいいなーで終わってたかもしれません💦

 

 

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