本屋に行くと「メンタルを強くする◯つの方法」というタイトルの本を山ほど見かけます。
私も昔はこういった本をたくさん読んでいましたが、メンタル疾患を乗り越えた経験から言うと、こういった「メンタルを強くする方法」はあまり役に立たないです。
小手先のメンタルテクニックでメンタルの強さを変えることはできないからです。それよりも、ストレスから逃げて自分のままで楽に生きられる環境を探す方がずっと重要です。
私は公務員として働いていましたが、適応障害で半年休職し、昨年英語講師に転職しました。公務員時代は毎日ストレスで心身疲弊していましたが、今は毎日楽しく過ごせています。
公務員時代は少しでもストレスを減らそうと様々なメンタルテクニックを試していました。
早起き、瞑想、朝散歩、職場まで1駅歩いて通勤、栄養を意識した食事、、など(このブログの過去記事でもたくさん書いています。)
休日もなるべくゴロゴロせず平日と同じ時間に起き、ランニング、読書、英語の勉強、ヨガ、セミナー参加など、積極的に活動していました。
が、最後には適応障害になり、心身どん底の生活を送った末、公務員を辞めました。
メンタル本に書いてあるような健康的な生活を送っていたのに、相変わらず毎日仕事が辛く、ストレスが減ることはありませんでした。
転職してからは、生活スタイルが大きく変わりました。むしろだらけた生活になっています。
昼〜夜のシフトなので毎日夜ふかしして昼まで寝るし、栄養を全く考えず好きなものばかり食べてるし、運動も特にしない。
休日も基本昼まで寝て、起きても布団でダラダラYoutubeを見て、気が向いたらたまに散歩する程度。
いかにも不健康そうな生活ですが、自分としては心身健康で充実した毎日を送っています。
こんな生活で健康でいられるのは、結局のところ仕事が楽しいからだと思います。仕事のストレスが無くなるだけで本当に人生イージーモートになります。
メンタルテクニック自体が全く無意味とは思いません。ですが、メンタル疾患になるほどのストレスをメンタルテクニックだけで解決するのは不可能です。
私の感覚的では、毎日溜まる仕事のストレスが10とすると、メンタルテクニックで解消できるストレスはせいぜい2〜3くらい。瞑想や朝散歩、運動などを実践しても、日々のストレスが大きすぎで意味がなかったです。
むしろ、メンタルテクニックに頼りすぎてストレスを溜めてしまい、心療内科に行くタイミングが遅くなり、適応障害の療養期間が長引いてしまいました。(医師からも、病院に来るのが遅すぎたと言われました)
私が今、ストレス無く楽しく過ごせているのは、「メンタルテクニック」のおかげではなく、「転職」のおかげです。自分に合わない公務員を辞めて、自分の適性を活かせる英語講師になったことで、メンタルが安定しました。
それに、そもそも「メンタルを強くする」って不可能だと思います。メンタルが強い・弱いは長所・短所でなくその人の性格や個性であって、それを簡単に変えるのは無理なのでは?
私は転職前とメンタルの強さは基本変わってないです。メンタルが弱ってしまう原因が周りにないので、自分はメンタルが弱い、と感じることがなくなりました。あんなに読んでいたメンタル本も今は全然興味ないです。
なので、メンタル本を一生懸命読んで実践するより、自分にあった仕事を一生懸命探す方がずっと効果があります。
メンタルの弱い自分に合う仕事なんて無い、と思っている人も、他の職場に行けば意外とすんなり仕事できたりします。
メンタル本って、どちらかというと仕事が辛くてメンタル弱っている人より、基本仕事が楽しくて元気な人が、たまーにストレス抱えた時に応急処置的に読む本ではないでしょうか?(私もたまーーーーに仕事で悩んだ時に、瞑想したりしてます。)
「メンタルを強くする◯つの方法」とかに頼るのはやめて、ストレスのない環境・仕事を探しましょう!!