自分らしく生きる!

30代後半の内向型人間。生きづらさを解消して楽に生きる方法を模索中!

職場の採用パンフレットに感じた違和感。ほぼ事実をもとにしたフィクションです。

こんにちは。自分らしい生き方を模索中の内向型公務員SAYAmaruです😊

 

先日、職場の採用パンフレットを見ました。

公務員の採用パンフレットは、各省庁や局ごとにHPに掲載されています。

 

優秀な人材を採るべく、最近はこういった採用パンフレットにもお金をかけるようになりました。

私が採用された約10年前、私の職場の採用パンフレットは、A4 1枚・白黒 という全くやる気のないものでしたが、今は数十ページに及ぶちゃんとしたパンフレットを作っています。

 

で、改めて自分の職場の採用パンフレットを見て思ったのが、、、

 

何か、違くない(-_-;)??? です。

 

 ちょっと現実と違いがありすぎるような気がして、違和感を感じました。

 

誤解の無いように言うと、嘘は一切書いていません。全部事実です。

 

でも、言うなれば、

 

事実をもとにしたフィクションじゃない!?

 

って思いました。

 

勤続約10年の現役公務員が、自分の職場の採用パンフレットを改めて見て感じた違和感を書きます。

 

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採用パンフレットは、業務の説明、先輩職員の紹介などで構成されます。

最近はワークライフバランスを意識して、育休や産休を取得した職員のインタビューも多く取り入れられています。

 

私が違和感を感じたのは、『先輩職員の紹介』と『育休産休取得職員のインタビュー』です。

 

 

『先輩職員の紹介』では、

今までに携わった業務の紹介や、志望動機、やりがいを感じたとこと、大変だったことなどが書かれていますが、

 

基本的にちょっと色を付けてカッコよく書かれています。

 

例えば、やりがいを感じたことについて、

「○○政策について、関係者と何度もやり取りして、苦労して最終合意に達したときはやりがいを感じました!」

とか書いてても、実際はちょっとメールのやり取りをした程度だったりします。

 

同僚の先輩紹介を見て、あの単調な仕事をよくここまでカッコつけて書けるな、って感心しました(笑

 

でも、一人でも多くの人に興味を持ってもらうための採用パンフレットなので、多少カッコつけて書くのは致し方ないです。

 

私も先輩の一人として採用パンフレットに紹介されています。

 

嘘は書いてないけど、本音も書いていません。

 

私が本音を書くなら、

霞が関勤務時はキャリアさんに嫌なこと言われてよくトイレで泣いてました!

・やっと係長に昇進したと思ったら、プチうつ病になって心療内科通いました!

・実はあと10年でセミリタイアしようと思ってます!

です。

 

もちろん、こんなこと書けません、、、(-_-;)

自分の顔写真と名前と共にHP上に掲載されるので、間違っても変なことは書けません!

 

比較的知名度のある政策に携わったとか(実際は書類作成しただけ)、海外出張に行ったとか(カバン持ちで行っただけ)、結局カッコつけたことを書いてしまいます。

 

でも、就活生が本当に知りたいのは、上に書いた本音の部分だと思うんですよね。。。

 

なので、採用パンフレットを見るときは、

 

本音を押し殺し、最大限色を付けてカッコよく仕上げたフィクションなんだ

 

と思って見てください。

 

 

そして、もっと違和感を感じたのが、『育休産休取得職員のインタビュー』です。

 

最近はワークライフバランスの充実度が就活生の職場選びのポイントになっているので、私の職場もここぞとばかりにアピールしてます。

私の職場は全国転勤もあるので、就活生も気になるところだと思います。 

 

これも、嘘は書いてません。

ちゃんと育休産休を取得して、仕事と子育てを両立させている職員が紹介されています。

 

でも、

 

職場にとって都合のいい職員ばかりが紹介されていないか!?

 

って思いました。

 

 

例えば、夫婦ともに同じ職場で働く職員が、夫、妻、交互に育休を取ったことや、転勤は夫婦同じタイミングになるよう配慮されたので単身赴任せずに済んだことなどが紹介されていました。

 

確かに事実です。

でも、夫婦同じ職場で働く職員って、人事にとって一番配慮しやすいケースです。

職場が同じなんだから。

 

なので、一番配慮しやすいケースを例に挙げて、ワークライフバランスが充実してます!ってアピールするのは変じゃないか!?って思うんですよね。

 

他にも、育休を取得した男性職員が紹介されてましたが、この男性職員は奥さんが専業主婦なので、転勤等に関して特段の配慮も要りません。

 

一番配慮すべきなのは、夫が民間企業で働く子育て中の女性職員です。

転勤するのが難しいからです。

 

でも、こういう女性職員はほとんど採用パンフレットに紹介されません。

 

なぜなら、

 

職場にとって都合が悪いから です。

 

子育て中の女性職員で、単身赴任してまで転勤する人はほぼいません。

みんな転勤を断ります。転勤=昇進なので、実質キャリアがストップすることになります。

責任の重いポストに出世するより今のポジションで働き続ける方がいいと考える女性職員は多いので、本人は納得して転勤を断っています。

 

でも、職場としては困ります。

政府の方針で女性管理職の割合をこれから増やさないといけないし、女性管理職の割合の高さは就活生へのアピールポイントにもなります。

 

キャリアをストップさせる、キャリアを諦める女性職員が増えるのは、職場として望ましくありません。

 

女性職員にも単身赴任して転勤=昇進してほしいと考えています。

転勤を断り続けている、子育て中の私の同僚の女性職員も、人事担当からの「そろそろ転勤しろ!」圧力を感じる、とよく言っています。

 

なので、転勤を断り続けてキャリアをストップさせている女性職員を、ワークライフバランスの例として採用パンフレット紹介することは、職場としてしたくない訳です。

 

というか、転勤=昇進の構図をまず変えるべきだと私は思うんですが、、、

 

育休産休取得職員のインタビューは採用パンフレットによく載っていますが、これは、

 

職場にとって都合のいい、とっておきの職員を抜粋して掲載している(都合の悪い職員は隠してる)

 

と思って見た方がいいです。

 

 

以上、私が自分の職場の採用パンフレット見て違和感を感じたことを書きました。

 

昨年採用された職場の新人君が、内定が決まってから、採用パンフレットを何度も見てどんな職場かイメージしてた、と言ってました。(初登庁日にも持ってきてました。)

 

この新人君が、

あれ、何か採用パンフレットと違くない!?

 

と思ったかどうかは分かりませんが、この新人君のように、採用パンフレットを見てまだ見ぬ職場のイメージを膨らませている方がいたら、

 

採用パンフレットは、あくまで事実をもとにしたフィクションだから、実際とは違うかもしれない

 

と思っておいて、採用後に違和感を感じないようにしてもらえれば嬉しいです😃😃😃

 

 

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