お葬式って何のためにあるのでしょうか?
私は親族の葬式に行きたくないです。
死を悲しむ気持ち、きちんとお別れしたい気持ちはありますが、精神的に疲れて苦痛だからです。
人多くて落ち着かないし、親族とはいえ気を遣うし、待ち時間の雑談も苦手です。
そんな理由で葬式に行きたくないのは非常識かもしれませんが、そもそも葬式の目的が故人を偲び、感謝し、最期のお別れをすることなら、私が葬式に行っても意味がないです。
精神的に疲れて、故人を思う余裕がないからです。
むしろ一人でゆっくり遺影の前で故人とお別れする方が本来の目的を果たせると思うのです。
こう思うようになったきっかけは、数年前の祖父の葬式です。
私は地元から離れたところに住んでいて、訃報を聞いたとき転勤してまだ3日目のとても忙しい時期でした。
急きょ休みをとって帰省し、半日かけて通夜の会場に着いたときは、引っ越しと転勤の疲れでクタクタ。そんな状態で通夜・葬式とずっと親族と一緒に過ごすもさらに苦痛。
できれば一人でボーっとしてたかったのですが、社会人の自分が何もせず座ってる訳にもいかないので不器用ながら色々気を遣ってさらに疲れ果て、葬式が終わるころには心身ともに疲れきり死にそうでした。
親族たちともう1日祖父母宅に泊まる予定でしたが、私はこれ以上耐えられないと思い、仕事を理由に逃げるように帰りました。
ギリギリの飛行機で深夜自宅に着いたとき、心の底からホッとしたのを覚えています。
ふとその時、
私はこの2日間、祖父を思う時間がどれだけあっただろうか???
と思ったのです。
訃報を聞いて通夜会場に行くまでは祖父のことを考えていましたが、会場に着いてからは、葬式が終わるまでずっと「疲れた、早く帰りたい」って思ってました。
祖父の葬式なのに自分のことばかり考えてました。
何のために私は葬式に行ったのか、すごく罪悪感を感じました。
この経験から、親族の葬式には行きたくないと思うようになりました。
非常識かもしれませんが、私のように葬式が精神的に苦痛な人もいると思います。
もっと別な形のお別れの場があってもいいと思うのです。