公務員を目指す内向型の皆さんへ、勤続10年超の先輩公務員からアドバイスさせていただきます。
内向型人間は公務員には向いていません。
内向型人間とは、人付き合いが苦手で一人が好き、要領よく色んなことをするのが苦手、飲み会や雑談は好きじゃない、といった人のことです。詳しくはググって下さい。
公務員は広く浅く色んなことをやらないといけないため、内向型人間にはきついです。
他の就職先も検討した方がいいです。
とは言え、安定して給与やボーナスはもらえるなどのメリットはあります。
市民のために働きたい熱い気持ちを持ってる人もいるでしょう。
そこで、あくまで公務員になりたい内向型の方へアドバイスです。
内向型は、地方公務員より国家公務員の方が向いています。
同じ公務員ならよりストレスの少ない方を選ぶべき。
以下、国家公務員をおすすめする理由をお伝えします。
住民対応がない
話すのが苦手な内向型にとって、住民対応は苦手な業務です。
市役所勤めでは窓口での住民対応は避けられませんし、新人は必ずやらされます。
特に、生活保護対応は精神的にキツイそうです。住民対応が苦で休職、退職した人はたくさんいます。
一方、国家公務員は一部地方の出先機関を除き、住民対応はありません。
住民対応が嫌なら、省庁の説明会等で窓口対応の有無をさりげなく聞いておくといいでしょう。
人間関係がドライ
国家公務員は2-3年ごとに異動があり、人の入れ替わりが激しい分、人間関係はドライです。
女性職員の派閥もありませんし、嫌な上司も2年で代わります。
地方公務員も同じ頻度で異動はありますが、同じ県庁・市役所内での異動のため、嫌な上司とも廊下で会うことはあります。
一方、国家公務員は転居を伴う異動なので、顔も見なくなるし話すこともありません。
転勤はストレスですが、人間関係がドライになるメリットもあります。
また、地方の県庁や市役所だと同僚は地元の人ばかりになります。高校の先輩・後輩が同僚になることもあるので、学生時代の人間関係がそのまま社会人に引き継がれて息苦しいかもしれません。
(地方比較して)業務の幅が狭い
公務員は広く浅く色んなことをやらなければいけませんが、国家公務員の方が業務の幅は狭いです。
国家公務員は入った省庁・部局の業務のみですが、県庁や市役所は市民に関わる全ての業務をやらないといけません。
生活保護、経済対策、インフラ整備、少子化対策、災害対策、等々。
内向型は一つのことを極めるのが得意なので、業務の幅は広いより狭い方がいいです。
以上、内向型には国家公務員の方が向いてる理由でした。
①住民対応がなく、②人間関係がドライで、③(地方と比較して)業務の幅が狭い
からです。
公務員にもたくさんの選択肢があります。
内向型の方が、少しでも自分にあった職場を選択し、辛い思いをせずに働けるようになってくれたら嬉しいです。